佳翠会ブログ BLOG

基本のいろはVol.2

『稽古とは 一より習い十を知り 十よりかえる元のその一』

レッスンではなく【稽古】
古きことに思考を加え積み重ねて行くということ。

茶道は技術的な要素の<点前>と精神的要素の<道>、書物などから知識を得る<学> 道・学・実で成り立っています。

<点前>稽古では、客になったときほど多くの学びを得られるものと感じます。

他人の動作を見て覚える見取り稽古をしたり、美しい所作をする方の真似をして型(作法)を覚えることも上達するのに大切なことです。

美しい点前には正しい姿勢が不可欠です。
1、正座をします。
2、腰の後ろで手を組みます。
3、あごを突き出し、組んだ手を後ろに伸ばします。
4、背筋が伸びた状態を記憶し、あごと手を基に戻します。

この姿勢でお辞儀をすると美しい姿でお辞儀ができますので、お試しください。

茶の湯にはあらゆる場面で、格の違いがあります。三体と云われ、真・行・草に区切って使われます。格は人々が集って物事を行う際、けじめをつける決まりごとと考えれば良いでしょう。お辞儀にもこの格があります。

<真のお辞儀>
掌全体を畳につけます。深く頭を下げた状態が真となります。このとき、頭だけではなく、腰から上体を倒すと美しい姿となります。一、二、三とゆっくりと数えて上体を倒し、同じ呼吸で上体を起こすと丁寧なお辞儀となります。点前の初めと終わりはこのお辞儀でけじめと区切りをしっかりと表現すると良いでしょう。

また、お軸に対しても真のお辞儀となります。書き上げたお人に対する丁寧な気持ちを現します。

<行のお辞儀>
手の指の第二関節から指先までを畳につけて上体を倒します。主に使われるのが、客同士の礼「お相伴いたします」「お先に!」など、日常で最も使われるお辞儀でしょう。

<草のお辞儀>
指先のみを畳につけた形が草の礼となります。会釈程度のお辞儀となり、亭主から客への「おしまい」や「拝見」の挨拶を受ける時に使います。掌までつく空間がない時、気持ちを伝える時にも使います。懐紙に乗ったお菓子を片手に、声をかけられた時などに、わざわざ懐紙を下に置かなくとも、もう片方の手で草の礼で受けるとお互いの気持ちが通じ合えることでしょう。



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