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6月のテーマ
『自分自身で課題を作る』
風炉の柄杓扱いにも慣れた頃
難儀と言われている『引き柄杓』
ひとつひとつの所作を定寧に進めることで美しい形となることと存じます。
麗しさは1日にしてならず。
小さな小さな丁寧な行いが 美しい!という全体像を創りあげます。
熟練者は<灰方作り>
基本点前を楽しむ方は<濃茶点前>
<炭手前>にもチャレンジしてみましょう。
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4月のテーマ
『炉の名残り』
いよいよ炉の季節も終盤に入ります。
今月は向きの設えにて基本の稽古
本勝手の設えにて<小習><四カ伝><相伝>の稽古を致します。
季節の移ろいを感じ精進を重ねてまいりましょう。
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3月のテーマ
『春爛漫!春風に揺られ』
今月は上旬に五節句のひとつ<上巳の節句>
中旬以降には桜を愛でることができそうです。
春爛漫。
釣り釜にて春風そよぐ軽やかなお稽古を致しましょう。
【3月のお稽古び】
<基本点前 小習> 7日(木)17日(日)30日(土)→12時〜
<相伝・四カ伝>31日(日)午前→相伝 午後→四カ伝
<子供茶道> 9日(土)30日(土)
10時〜11時30分
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7月のテーマ
『涼を求めて』
極暑の中、美しい朝露を眺めますと、ほんの一瞬でも暑さを凌げる想いがいたします。
文月 東では<朝市><ほおずき市>、西では<祇園祭り>の山鉾巡業。
今年の開催も危ぶまれますが、夏の行事として、稽古に取り入れて参ります。
瀧 鮎 カワセミなど、涼やかな道具組にて茶味を味わいましょう。
夏は趣向を凝らし、様々な基本点前がございます。
涼を喚ぶ『洗い茶巾』七夕の『葉蓋』大振りな水指にたっぷりとお水を張って『平水指』....
暑さの中でも楽しみを見つけてお稽古に励みましょう。
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6月のテーマ
『茶の湯に関わる数字のお話』
水無月 上半期の最終月となります。
風炉の点前にも少し慣れてきた頃。
茶の湯に関わる『六』つくもの。
<薄茶六器> <釜の六音> <灰形六種>などなど...
六の数字を追いかけて、学びを重ねて参りましょう。
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5月のテーマ
『新緑の候、気持ち新たに稽古に励む』
皐月 今年も初風炉のお稽古が始まります。
新緑の美しい季節。
風炉の柄杓の扱いは三通り。
ひとつひとつ丁寧に!
美しい所作には、言の葉を超えて想いを伝える魔術のようなものが潜んでいるような気がいたします。。
清々しく、気持ち新たにお稽古に励みましょう。
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4月のテーマ
『始めはひよっこ』
新しい年度の始まりです。
初めはひよっこ!
新しい事を始める佳き時季です。
また、ベテランの方も初心に戻り学びを振り返ってみましょう。
お茶の世界では冬の終わり。
炉のお稽古 最後の月です。
気を引き締めて参りましょう。
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3月のテーマ
『春の宴』
弥生の声を聞くと、なんだかちょっぴり心浮き立ち、桃色に染められる世の中が脳裏に浮かびます。
上旬には<上巳の節句>があり、日を重ねる毎にさくらの便りも聞かれるようになりますね。
今月は釣り釜でのお稽古。
今の状況ではなかなかお外に行かれませんが、春の宴を愉しむ気持ちでお稽古に励みましょう。
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2月のテーマ
『所作は身体で覚える』
一年に四回ある節分。
春夏秋冬の四季の変わる節目のことを節分といいます。
二月のあとは、五月 八月 十一月と続きます。
暦の上では春の訪れですが、まだまだ寒い厳寒の時。
今月は大きな炉に火を入れて、大炉のお稽古を致します。
大炉は逆勝手のお点前で、足の運びも本勝手とは変わりますが、諸々の理論を覚えれば すんなりと身体が動いて参ります。
とにもかくにも動いてみましょう。
趣きある所作に出会えることでしょう。
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1月のテーマ
『初夢に思いを込めて』
初春を寿ぎ 謹みてお慶びを申し上げます。
令和三年の幕開け、皆様にとりまして心身共にお健やかでありますようにと願うばかりです。
<一富士・二鷹・三茄子>夢判断の材料ですが、元々 中国の習俗であったようです。日本に伝えられたのは、①垂仁天皇(第11代天皇)の記録によると、『夢祥(ゆめさが)』によって立太子を定めた。とあり、また②源氏物語 『蛍』巻に、頭中将が夢判断する人に夢占いをしてもらう件があり、平安中期(1008年ごろ)には鑑定する人がいたことが窺えます。
裏千家の歴代宗匠方もさまざまな道具にこの材料を遺しています。
少しでも明るい兆しが見えますようにと、本年も精進を重ねてまいります。
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12月のテーマ
『時代に適う茶の湯の姿』
令和二年 今年は年初から本当にさまざまな事に遭遇した一年でした。
茶の湯者として今!この時に何ができるのか...と自問自答した一年でもありました。
日本伝統文化であります<茶道> 決して誰か一人の手によって作り上げられた訳ではなく、連綿と繋ぎ継がれ大切に育てられてきたからこそ大樹となった文化です。
【守破離】本質を守りながら、それぞれの時代に応じ削ぎ落とし、各時代に適う茶の湯の姿を作り上げていくのでしょう。
自らの立ち位置で、今すべきことを丁寧にこなす。ヒトに対し、モノに対し、繋がれてきたトキに対し、丁寧に向き合い歩みを進めていくことを確認した日々。
師走のお稽古。思いを込めて、炉前に座したく存じます。
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11月のテーマ
『炉の季節を迎えて』
その昔、茶人は五月の茶摘みの頃となると所蔵している茶壺を出入りの茶商に預けていました。その茶壷には、その年に採れた葉茶を詰め、ひと夏を涼しい場所で保存します。熟成して、美味しくいただける時期が霜月の候。
大名・公卿・家元などへは、茶壷を釣り台に載せて、裃姿で行列を整えて届けていたようです。
今でも、11月19日の宗旦忌には、お家元では引き継がれ、この光景を拝見することができます。
茶壷を開けて、約半年熟成された御茶をいただく儀式<口切>
今年はこの状況下で叶いませんが、来年こそは!と願いを込めて炉開きを致します。
茶の湯者にとってのお正月。
謹みて、お慶びを申し上げます。
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10月のテーマ
『初心者のための茶道教室』
【神無月 10月 初心者のためのお稽古】
簡単な点心を召し上がり、薄茶を点てて季節の和菓子とともにゆったりとしたひと時をお過ごしいただけます。
日時:10月18日(日曜日)
① 11時〜13時
② 14時〜16時
場所:茶の湯サロン 佳翠会(東急線 田園調布・奥沢・雪谷大塚駅より徒歩10分)
お稽古料:2,500円(点心・薄茶体験・季節の和菓子・プチレッスン)
🍵英語、フランス語での対応も可
お申し込みは chica@kasuikai.com
<きっかけレッスンの申し込み>とご記載の上お申し込み下さいませ。
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10月のテーマ
『一年を振り返り、名残のとき』
令和二年 今年の<仲秋の名月>は、十月朔日。
お天気に恵まれ、煌々と輝くお月様が拝めますように!と願うばかり....
前半は、九月に続き月を題材にしてのお稽古です。
陰陽・九星気学に関わるお話を交えて、中国思想から発展した茶道具に目を向けて見ることにいたします。
少しづつ気候の変化も生じ、客座に暖を差し伸べる時期。
中置のお点前で、【小習】のお稽古を。
後半は、風炉も終盤に近く頃です。
侘びた趣向で、じっくりと茶の道に向き合ってみてはいかがでしょうか。
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9月のテーマ
『菊の香を薫せ 秋の月を愛でる』
九月は秋といえど、まだまだ暑い日が続いております。
今月前半には、五節句のひとつ<重陽の節句>がございます。
人日・上巳・端午・七夕につづき一年の最後の節句となります。
九は陽数の最も多い数であり、それが重なるということで、節句の中でも殊に尊ばれる日であります。
菊のお話は数多く伝承されておりますが、お稽古道具にも取り入れて、あれこれと会話を弾ませてお点前を致しましょう。
後半には、<十五夜>にまつわるお道具組でお茶を一服。
茶箱・月点前で秋の薫りを楽しめましたら幸いです。
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8月月のテーマ
『盂蘭盆会 ご先祖様を忍び』
暦の上では7日に“立秋”を迎えますが、まだまだ盛夏!涼を求めたくなります。
先月に引き続き、水を存分に使い、<洗い茶巾>
また、 雪月花 色紙点で軽やかに<茶箱点前>のお稽古を致しましょう。
盂蘭盆会月の今月は、裏千家の御先祖さまを祀り、道統に思いを馳せる月でもあります。
家紋である「こま」と替紋の「つぼつぼ」が意匠されている道具を使いお稽古。
利休没後数年が経ち、少庵は千家復興を許されましたが、この時、秀吉から独楽香合を拝領され、この由緒により、千家の定紋が「こま」となりました。
玄々斎精中玄室は、少庵250回忌の折に、この由緒に因み写しの独楽香合を造り記念とされました。
表面は、青・黄・緑・溜と種々の色を蛇目形に塗り、漆の上から針彫りの模様。内部と底は木地のまま。蓋裏に朱漆で『宗淳拝領写』、花押が盆裏に記されている。
過ぎし日を忍び、<盆香合>のお手前もよろしいでしょうね。
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7月月のテーマ
『星に願いを込めて』
【文月】と呼ばれるのは、七夕などに寄せる文を披く“ふみひろげ月”を略してのことであります。
今月前半は、五節句のひとつ『七夕の節句』に因む道具組。
願い事を梶の葉に託して!<葉蓋の点前>
水をテーマにした<名水点>などで涼を感じるお稽古をいたします。
後半に向けては『祇園祭』にまつわるお話や道具を取り揃えてのお稽古です。
今年は残念ながら、お祭りも中止とのこと...
清和天皇の貞観11年(869年)に始まったといわれています。
応仁の乱で一時中断はありましたが、現代にも繋がる歴史の長いお祭りです。
来年には再開することを願っております。
令和2年 祇園祭の中止の所以も語り継がれていくのでしょうか...
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6月のテーマ
『水流に古今無し 〜気持ちを引き締めて、清らかな心で・・・〜』
『 水無月の 祓えをそする みそぎ河 いくしたてそふ せせもよとます 』
今年も半年が過ぎ、夏越しの祓えの時期になりました。関東では、馴染みの薄い行事ですが、西の地域では一般に行われるまつりごと。一年の半分を無事に過ごせた感謝と、のちの半年をつつがなく送ることができますようにと思いを込める行事です。
この一首は、水無月祓えをする御祓川の水はいつまでも淀むことのないという意で歌われています。
川の流れが間断なく流れれば、滞りない清らかな水であり続けます。人の心も同じこと。清らかな心であり続けるために日々、精進を重ねます。
数ヶ月で世の中が一変してしまいましたが、この生活を新しい形と受け止めて、邁進してまいりましょう。茶の湯者にできること!それは、真の心を持ち、いかなる状況でも揺らぐことなく前進すること。
“茶の湯とは ただ湯を沸かし飲むものとばかり知るべし” 利休百首より
茶道の中で、お茶を飲むという行為はほんの一部のこと。
其の中に含まれる多くの恩愛、感謝や温かなふれあいこそ学ぶべきところであります。
これまでの慌ただしく過ぎ去る日々から、これからは、ゆっくりじっくりと人や物事に向き合う【心の時代】を迎える時期と思います。茶の湯サロン佳翠会は、目には定かに見えぬとも、気持ちを寄り添わせながら心の会話ができる空間でありたく存じます。
2ヶ月お休みしていた実技稽古、6月半ばから再開いたします。
4月・5月に配信致しました<テレ稽古>も引き続き、毎月5日・10日・25日のご送付を続けて参ります。
また、ご希望の方には<リモート稽古>も致しますのでご相談くださいませ。
新しいカタチでの稽古のスタートです。ご一緒に歩みを重ねて参りましょう。
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4月のテーマ
『炉の季節を惜しみ』
山に里に、日本ではグラデーションのように桜前線が北上してきます。 桜の花が盛りを迎え、瞬く間に散りゆくこの月。 花吹雪とともに春も過ぎ去りますが、多くの茶道具の中に花を閉じ込め、 古来の物語をテーマに炉の時期最後の月を楽しみましょう。
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3月月のテーマ
『春の野に遊ぶ』
3月3日は雛の祭り。
『踏青』=身体を清める儀式が行われるのもこの日です。
古代中国では上巳の節供といわれ、
魏の時代に月と日の同じ陽の奇数が重なる事を嫌う「重日思想」により、この日を祓えの日としました。
人々は山野の水辺に向かいます。
そして薬草を摘み、水に入って手足を洗い、その後に薬草を踏んで薬効成分で体を清めます。
これを『踏青』というのだとか。
逸話をもとに春を存分に味わいながら
お稽古に励みましょう。
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月のテーマ
『』
3月3日は雛の祭り。
『踏青』=身体を清める儀式が行われるのもこの日です。
古代中国では上巳の節供といわれ、
魏の時代に月と日の同じ陽の奇数が重なる事を嫌う「重日思想」により、この日を祓えの日としました。
人々は山野の水辺に向かいます。
そして薬草を摘み、水に入って手足を洗い、その後に薬草を踏んで薬効成分で体を清めます。
これを『踏青』というのだとか。
逸話をもとに春を存分に味わいながら
お稽古に励みましょう。
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2月のテーマ
『茶の湯の哲学に触れる』
一年に4つある節分。 季節のつなぎ目という意味合いですが、2月の3日だけが祀られ、 冬から春へ向かって様々な行事が行われています。 春を迎えながらも如月は厳寒の月となり、 茶の湯の世界でも暖を招ぶ設えが多々見受けられます。 裏千家に伝わる大炉の点前。 11代玄々斎精中が北の国の囲炉裏からアイデアを得て茶の世界へ取り込んだ設えです。 普通の炉よりほんの僅か大きいだけなのに、どっしりと大きく構えているように見受けられます。 逆勝手の点前で茶の湯の哲学を学ぶ。 2月はそんなお稽古です。
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1月のテーマ
『一より習い十を知り 十より帰る元のその一』
初春を寿ぎ 謹んでお慶びを申し上げます。
令和二年 新しき元号にて初めてのお正月を迎えました。
【点前を通じ、丁寧な所作を身につける】
毎年のことながら、相変わらずの目標に向かっておりますが、
年を重ねるごとにレベルアップして成長されて行くものと感じます。
まずは台子点前で気持ちを引き締め、今年一年の稽古にお臨み下さいますように。
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12月のテーマ
『日々 丁寧な所作の積み重ね』
今年も一年が過ぎようとしています。
ひと時、一日、一週間...
いつでも時を大切に、丁寧に過ごしていると
その時を重ねた日々を顧みて、充実感がみなぎって参ります。
佳き年の暮れ、巡り来る一年も幸多き日々となりますよう
心を込めて点前に臨みましょう。
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11月のテーマ
『侘び茶道への想い』
開炉を迎え心新たなスタート。
毎年 霜月という月は、侘び茶の原点を振り返る時。
ふつふつと沸く湯の滾る音色に耳を傾けて
稽古にお励み下さいますように。
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10月のテーマ
『陰陽五行思想の教え』
<陰陽の教えについて考える>
風炉の季節 最終月。
今年も5月からの半年間、様々な学びがありました。
新しきこと。
習いを振り返ること。
五行棚のお手前を通じ、
【陰陽五行の教え】について学びを重ねて参りましょう。
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9月のテーマ
『点前の中に秋の物語を♬』
『秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞ驚かれぬる』
酷暑を越えて、ようやく秋のけはが感じられる九月。
九日には重陽の節句を迎えます。
陽の数九が重なるところから重九とも呼ばれ、それが重久にも繋がり、
菊の露を飲んで七百年生きながらえた菊慈童の故事にちなみ、【菊の節句】とも言われる。
今年の仲秋は九月十三日。
お月様に纏わる道具組みも楽しむことができるでしょう。
月には昔から様々な語りがあり、夢のあるお話もアレコレと...
稽古のひと点前で、物語を作り上げて見るのも楽しいものです。
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8月のテーマ
『基本に振り返り 丁寧な所作を』
葉月のお稽古
8月に入ると間も無く立秋を迎えますが、
秋とはかけ離れた灼熱の日々が続きます。
それでも、空を見上げると雲には秋の気配を感じます。
お稽古では、風炉のお点前が中間期を迎えます。
この時季ならではの所作に目を向けて、今一度振り返ってみてはいかがでしょうか?
先の点前を見据えたお炭の置き方、柄杓の扱い、道具の置き位置など....
あと3ヶ月!昨年の風炉の時季よりも一段階 階段を昇れますように。
ご精進を重ねていただければ幸いです。