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茶の湯とビジネス アルゴリズム 其の一

『プログラミングと茶の湯』
一見すると、繋がりが無いように思えますが、大いに関連性が見受けられると考えます。

茶の道の根本に<四規七則>という考えがあります。
<四規>は和敬静寂
①互いに心を開き寄り合う。
②敬い合い
③常に清らかであり、
④どんな境遇にあっても動じない心。

<七則>とは、客をもてなす際に心に留める大切な七つの心構え。
①茶は服の良きように点て ー心を込めるー
②炭は湯の沸くように ー本質を見極めるー
③花は野にあるように ー命を尊ぶー
④夏は涼しく 冬は暖かに ー季節感を持つー
⑤刻限は早めに ー気持ちに余裕を持つー
⑥降らずとも雨の用意 ー適所的材に応じる心ー
⑦相客に心せよ ー互いに尊重し合うー

茶の道とは、“お茶を点てる・飲む”という行為の中に、上記の理念を身につける学びの場であり、
ビジネスとは、総体的にはある程度数の人員が集まり 個々の力を出し合い、利益を出す!という目標を達成させる場であると考えております。

その2つが隣り合わせであるとは…

世の中 潤滑な人間関係があってこそ、佳き結果が生まれるものと存じます。
シンプルな習慣 『全体が最適であること』
個人プレーがどんなに優れていても、『部分的最適』が広がると組織が弱くなり、個人としての成長も止まってしまいます。

全員がヒーローで全員がサポート役であるとすれば、組織や国は軟弱化するでしょう。全体として高いパフォーマンスを発揮するには、全員が意識を合わせることが大切です。

プログラミング用語で使われる『アルゴリズム』
私たちの実生活にも見受けられるものです。
“問題を解決するための手順や計算方法”のことを表しています。

プログラミングとは?
コンピューターを動かすための指示を順番に書くこと。

指示の与え方はいくつもの方法=アルゴリズムがあり、
目標が達成されるまで、方法=アルゴリズムによってスピードが大幅に短縮されることもあれば、永遠に終わらないこともあるでしょう。

実は!この『アルゴリズム』
茶道の点前を習得することにも大きな関連性があるのです。

<次回の予告>
*Rationalism=合理的な考え方
*Excellence=期待を超える
*Growth=共に成長する







茶の湯とビジネス 〜アルゴリズム〜 其の四

常日頃よりいつもバリューを出すことを考えています。

つまり伝えられたこと!教えられたことをもうひとつ上の段階へ自分自身を導いてみます。すると、価値あるトキを過ごせることと思うのです。

点前座に座り、手順に従って茶を点てる。
なぜ 其のような手順の所作になるのか?
道具の置かれる位置関係は?

上級になり多くの点前を認識するようになってきたら、
共通点を羅列してみるのも面白い、
点前手続を身につける上でヒントが見つかるかもしれません。

例えばひとつの点前で二服以上のお茶を客に差し出す時を考えてみます。
*1種類のお茶を二人以上に出す時。
*2種類のお茶を同一の客に同じ茶碗で出す時。
*1種類のお茶を二つの茶碗で出す時。
*1種類のお茶を二つの茶碗 格の異なる客へ出す時

こうして羅列していくと、
これまでに気づかなかった点前の裏が発見できるかもしれない。
そう思うとワクワクします。

人生は一度しかないので、悔いの無いように成長したい。

1年を365日として、
何もしなかったら、1✖️365日=365
残念ながら1年後に成長はない。

毎日!前日より0.01%努力したとすると、
1.01✖️365日=37.8
翌年は37.8倍成長していることになります。

毎日1%良い習慣を身につけると0.01プラスになるが、
毎日1%悪い習慣が身についてしまうと、
当然のことながら0.01マイナス成長になる。

人というものは永遠に未完成。
アップデートするか否かは自分次第ということになります。

企業も『お客様の声を聞く』会社ほど成長があるもの。
利休さんの言葉にある『相客に心せよ』
自分本位にならずに、常に周囲の空気感を感じることが肝要と存じます。

稽古で学んだことに一歩踏み込んで その日を振り返ると、
価値ある自分に成長できるものと感じます。

<次回の予告>
学ぶ習慣






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