テレ稽古準備Ver.1
ヒトに名前があるように、モノにも名称がある。
茶道の師に、『アレ!とかソレ!では無く、きちんと道具の名前を言いなさい!』と指導されて数十年の月日が過ぎました。
ここ数年、気になるのは"〜のヤツ”と言う表現。
稽古場でこの言葉が発せられるとき、耳に触り眉を潜め、注意を促してしまいます。美しい言葉を話す=美しいヒトを創るとの発想から…。うるさい師ですw
〈テレ稽古〉を始めるにあたり、自分自身の学びを振り返っている。
書物、自作ノートをパラパラとめくり、数字で辿る茶の湯言葉がこんなにもあるのかと改めて識る幸せ。
一、一期一会
二、二季鳥(春と秋に渡り来る雁のこと)
三、三光(点前の飾り形・懐石料理の膳の姿)
四、四君子
(古来中国から伝わる梅・菊・蘭・竹の四種合わせた文様)
五、五味(甘・酸・鹹・苦・辛)
六、香木六品(伽羅・羅國・真南蛮・寸門多羅・佐曽羅)
七、七賢(中国 晋時代の七人の知識人)
八、八寸
(懐石料理で山海川里の珍味を盛り付ける八寸四方の器)
九、庭中九景
(玄々斎が、今日庵の建物・露地から選定され和歌として残されたもの)
十、十牛図
(禅宗において悟り過程を牛に例えて表現した図)
これらはほんの一部…
言の葉を知り、歴史を振り返り、日本の文化について考える佳き機となりそうです。