お稽古再開のお知らせ
夏の間お休みさせていただいておりました<茶の湯サロン佳翠会>。8月19日より再開し、新たな気持ちでお稽古に励んでおります。
ストックルームとして使わせていただいていた亡き義父の部屋を改装しての稽古場です。
稽古場を巡っては様々なストーリーがあり、指導を始めた2006年!今から11年前は三畳のスペースでした。準教授の許状を拝受した折にただただ喜びの念を現していたワタクシに喝!を入れたのは我が夫。『せっかく手に入れたお許し状なら教えてみないと次に進まないよ!!』と…。それはそうだけど、①茶室が無い②道具が無い③教えるべき人もいない
無い無いづくしの私でしたが、今あるスペースで和の空間を作るには?と考えた末、リビングのテーブルを脇に寄せ、そこを床の間代わりにして、空いたスペースに置けるだけ畳を敷いてみるとの考案をしてくれたのが夫でした。置けるだけ=三畳だったのです。そして水屋はキッチン。在ったのは“茶の湯愛好の情熱”だけ。
小ちゃな空間でのお稽古でもお出でくださる方がいた事は深謝❤️の一言より他ありません。徐々に通って下さる方も増えて参りましたので、主屋の物置部屋(嘗ての夫の子供部屋)を改装し、四畳半のお稽古場を作りました。本勝手の炉を切り、釣り釜用に蛭釘を付け床の間の余裕が無いので壁床に致しました。水屋も同じ空間に在り裏方も丸見え!よって、必然的に水屋の指導も同時にして、常に口がうるさく動いてきました(笑)
そののちに、様々な生活環境の変化とともに今回のリニューアルに結びついたというわけです。
江戸間八畳、やはり壁床ではありますが、炉は3つ!<本勝手><大炉><向切>を切り、お稽古の幅も広がりそうです。月に1度【七事式】の稽古もできることになり、社中の者たちの意欲も感じられます。
“美しい所作を生むためには ある程度の厳しい稽古も必要な事”との想いで日々過ごしております。皆様とともに稽古を重ね、佳き茶の道を辿れますようにと精進いたします。
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