苔の翠
1月も半ばとなり、大寒 初候<款冬華 ふきのはなさく>
凍てつく寒さ中にも春の聲が聞こえてくるようです。
先日、寄り付きのお部屋から庭を眺めると粉雪がハラハラと舞っておりました。
苔の上にそっと寄り添う雪を想像しながら、いつかこの発想で作ってみたいと思っていた和菓子にたどり着きました。
菓銘は【友待雪】
次に雪が降るまで、消えずに消えずに待っている雪をこのように呼ぶのだそうです。
『春の日の うららに照らす垣根には 友待ち雪の消えがてにする』藤原俊成
冷たいはずの雪景色。幻想的にキラキラと輝く姿を