寒の入りを迎え
1年で最も寒いこの季節<小寒>から始まり、<大寒>へと向かいます。
先日、夜空を見上げたら、三日月のお月様の横にキラキラと輝く金星を見つけました。澄み切った冬の空だからこそのこその光景で、冷たい空気の中でも心がポカポカになりました。
地中で凍っていた泉が動きだす頃でもあります。
七十二候《水泉動く(すいせんうごく)》地上では凍えるような毎日でも、足元は春に近づいているのですね。
寒い寒いと嘆いていても気温が上がるわけでもありません。身近なところで春を見つけてみるのも楽しいものです。
お鍋料理に必須の“春菊”は今が旬!庭では梅の蕾も膨らみ始めています。寒い最中に咲き誇る椿の花も今が時季です。
今年の稽古始めには椿餅で出迎えました。
白餡に柚子ジャムを練りこんで、道明寺粉で包みました。
今年も和菓子を作りながら季節の移ろいに敏感でありたいとの想いです。