初釜
【茶の湯サロン 佳翠会】今年の初釜を無事迎えることができました。
稽古場の名称を変更してから初めての新年の行事です。<白鶴舞老松>の軸、蓬莱飾りを床の間に捧げ、気持ち新たにスタート致しました。
平成29年は丁酉の年。“丁”は草木の形が充実したさまを云い、“酉”は果実が極限まで熟した状態を云い、習い事などで結果が得られたり、学問や商売などで成果が得られる年ともいわれます。
念頭は今年1年が佳き日々であったと思えるよう、気を引き締める言葉を述べさせていただきました。
何事も続ける!ということは『楽しいと思えること』が大切ですが、楽しさだけでは美しい所作は表現できないものと感じます。『まーいいわね!こんなもので….』と思いながら続けていても身につきません。厳しさも添えられた稽古があるからこそ、内面から溢れ出る麗しさが現れるものでしょう。
巡り来る2017年の日々を終えた時、昨年より向上できたと思えるように皆様と共に精進して参ります。
本年の佳翠会としての行事は、4月16日(日曜日)にささやかな茶会を開催。5月には伊勢神宮の献茶式へ。11月にはお家元行事の宗旦忌に参列を予定しております。
月刊誌『なごみ』での連載も始まっており、新たな展開で茶の湯とともに過ごす1年となります。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
蓬莱飾り
三宝に洗い米を敷き詰めて、炭を乗せました。その上に<昆布><干し柿><橙>。四方には<黒豆><ごまめ><長呂儀><梅干し>を添えて、ユズリハに乗りお越しになる年神様をお迎えします。
炭手前をご覧になるみなさま
点心は手作り。個性を表現し、盛り付けは各々。
まめまめしく!稽古に励むとのの意味を込めて。
八寸
<山の幸>小蕪 <海の幸>伊勢海老
定番の花びら餅
薄茶は花月で。
集合写真は愛犬トロワも参加です。
干菓子は梅と松