小暑の候
今年の梅雨は晴れつづき。
これから訪れる酷暑に向けて水不足が心配な毎日です。梅雨が明けて本格的に夏を迎える頃を<小暑>と呼び、暑中を見舞う時期となります。この頃に吹く風を白南風(しろはえ)と呼ぶ。
夕方になると僅かながらも涼やかな風がそよぎ、1日を振り返りながら夕涼みをしております。
稽古菓子もちょっぴりお遊びを加えて、団扇を並べてみました。眺めていると気持ちだけでも涼を感じられるものですね。
夏に多く使われる水色!平凡なようだけど、和語を紐解いてみると、少しづつ濃淡に変化が現れ、美しい言葉で表現されているものです。水色は淡く薄い青色。緑青色(ろくしょういろ)、水縹(みずはなだ)とも呼ばれます。水色よりも濃い青緑が浅葱色(あさぎいろ)葱の芽が出た時の色からのネーミング。水浅葱はグリーンに近い色になります。濃い水色を新橋色と言ったり…新橋の芸者仲間で流行った色だとか。
同じ青でも水色は緑を帯びた色!空色は紫がかったペールブルー。淡い色はほんのわずかの事で色合いが変わってくるものです。そもそも水は色のない物質。そこに映える空の青さや樹々の緑が蒼い色として水面に映し出されたのでしょうか?
夏の風が運ぶ水の色、空の色を楽しむことと致しましょう。
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