茶道 基本のいろはVol.1
『恥を捨て 人にもの問い習うべし それぞ上手の基なりける』
新型コロナウィルス感染症防止策として、STAY HOME お家で過ごすことが多くなりました。これを機に、茶の湯サロン佳翠会では、家内で、個々にお勉強できることをお伝えすることに致しました。
【基本のいろは】シリーズでは、茶道のお稽古を始めるに当たり、必要なモノ・コトをお伝えしてまいります。
長年お稽古をされてきた方にも意外とスルーしていたかもしれない情報もお伝えできましたら幸いです。
わたくし自身への忘備録でもあります。
お付き合いの程 どうぞよろしくお願い申し上げます。
まずは、お稽古を始める時の必携品についてです。
*帛紗(袱紗)
女子は緋色・紅色・朱色、男子は紫色を使います。
包む、軟らかいという意味を持つ“ふくさ”は道具を清めるための布で塩瀬という種の絹を染色されて仕立てられています。
寸法は9寸×8寸8分で無双仕立て(袋仕立て)。利休居士の後室 宗恩が考案されたと伝えられています。
男子の色は、位の高い色であり、九星気学によれば「徳」の色とされます。
女子の色は、魔除けの色であり上記同様に「礼」の色でもあります。
*懐紙
お菓子を乗せてお皿代わりにしたり、メモ帳のように書き物をしたり、お金を渡す時にお包みしたり、様々な使い方ができる束になった紙です。
二三判(2尺×3尺)の紙を12分割にした男子用は、20.5㎝×17.5㎝、20分割にした女子用は、14.5㎝×17.5㎝となり、檀紙や雁皮紙が基になっていることを考えると基本的に白の無地となります。現在は色物、ぼかし、箔押しの入った物もありますが、正式には白い懐紙が清浄とされますが、白でも浮き彫り、透かしがあるものは季節感を密かに楽しめてよろしいかと思います。
ちょっとおまけに…
紙の枚数と数え方について。
1帖の枚数は紙質よって異なります。
半紙は20枚、檀紙は26枚、奉書紙や美濃紙は48枚(大正以降は50枚もあり)
ちり紙は100枚となり、茶の湯の席で使い懐紙は30枚を2つ折にしたものです。
*扇子
儀礼的なものと涼を取るものに分かれますが、茶の湯で使う際は前者の扱いになります。基本的にご自身の居場所を現わすのに用いられ、閉じた状態で用います。開いて使うことはあまりありませんが、人様にお包みをお渡しする時に、ほんの僅か開いて用いることもございます。
男性は6寸、女性は5.5寸。茶扇の骨数は13~15本ほど。
表には絵柄、裏にはちょっとした知識が得られる書き記しがあることも。歴代お家元の花押、季節の和菓子、茶碗師 楽家の歴代の雅印などが見受けられる扇もあり、茶会の待ち時間などに眺めていると ひと時で学びを得られることでしょう。
*古帛紗
染物である帛紗に対し、織物の裂地(きれじ)。道具を扱う時や、水屋で点てたお茶を運ぶ時に用います。
織物は大陸から伝えられた技法で、古くは聖武天皇が在位した天平年間(729年〜749年)に伝えられたとの記録もあります。
基本のお稽古道具が揃いましたら、基本点前の稽古に進むことといたしましょう。点前とは、空間を清く保ち、同じ時間を気持ちよく過ごすための順を追った動作です。まずは、美しい形を真似ること!その繰り返しでいつの日か、美しい所作が身について行くものと存じます。
『茶三昧』
三昧は仏の教えで、精神を集中し心が乱れぬさま。茶道は心を磨く道でございます。皆様とともに、五感(視・聴・嗅・味・触)と心を鍛えられるよう日々精進いたしましょう。
*扇子
儀礼的なものと涼を取るものに分かれますが、茶の湯で使う際は前者の扱いになります。基本的にご自身の居場所を現わすのに用いられ、閉じた状態で用います。開いて使うことはあまりありませんが、人様にお包みをお渡しする時に、ほんの僅か開いて用いることもございます。
男性は6寸、女性は5.5寸。茶扇の骨数は13~15本ほど。
表には絵柄、裏にはちょっとした知識が得られる書き記しがあることも。歴代お家元の花押、季節の和菓子、茶碗師 楽家の歴代の雅印などが見受けられる扇もあり、茶会の待ち時間などに眺めていると ひと時で学びを得られることでしょう。
*古帛紗
染物である帛紗に対し、織物の裂地(きれじ)。道具を扱う時や、水屋で点てたお茶を運ぶ時に用います。
織物は大陸から伝えられた技法で、古くは聖武天皇が在位した天平年間(729年〜749年)に伝えられたとの記録もあります。
基本のお稽古道具が揃いましたら、基本点前の稽古に進むことといたしましょう。点前とは、空間を清く保ち、同じ時間を気持ちよく過ごすための順を追った動作です。まずは、美しい形を真似ること!その繰り返しでいつの日か、美しい所作が身について行くものと存じます。
『茶三昧』
三昧は仏の教えで、精神を集中し心が乱れぬさま。茶道は心を磨く道でございます。皆様とともに、五感(視・聴・嗅・味・触)と心を鍛えられるよう日々精進いたしましょう。